アイラ島を前に

長い間(本当に長い間)ブログの更新を怠っていましたが、しばらくぶりに(本当にしばらくぶりに)再開しました。間を空けてしまいましたこと、申し訳ありません。

 最初に書くことは、昨年夏のスコットランド行きのことです。
 スコットランド北端の島をいくつかまわる計画でした。最初にアイラ島へ行くつもりでしたが、のっけから躓きました。グラスゴー空港から小さな飛行機に乗って飛び立ったまでは予定通りでしたが、2時間弱のフライトでアイラ島上空に到達したものの、いつまで経っても着陸する様子がありません。何度も着陸を試みてはまた上昇して旋回を繰り返したのです。結局悪天候という理由で引き返す羽目になりました。こちらはアナウンスがよく聞き取れず、やっと着陸したのでてっきりアイラ島に降りたのだと思っていましたがよく見ると元のグラスゴー空港に戻っていたのです。
 さてそれからが大変でした。まずその航空会社のデスクの人たちの言葉が聞き取れません。普通の英語と言うよりゲール語の発音が混じっているのか、説明されてもよく分からないのです。業を煮やした担当の職員が空港の案内所まで連れて行ってくれ、そこでやっとフライトのキャンセル、島に予約してあったホテルのキャンセル、料金返還の手続き、そして押さえなければならないグラスゴーでのホテルの手配等を済ませました。会議や何かの行事の集中のため、グラスゴーのホテルを探すのにも難渋しましたが、最終的にかなり高いホテルに連泊することで何とか決着しました。
その後の旅程のこともあり、結局楽しみにしていたアイラ島へは行けずじまいだったわけです。

 アイラ島には知られたウィスキー蒸留所がいくつもあり、バスや徒歩でそこを巡って歩くのを楽しみにしていました。少し癖のあるシングルモルトウィスキーの銘柄が揃っています。だから三日間もかけてゆっくりとまわるつもりでいたのですが。
 いつかまた訪れる、とそういう気分です。

 付け足しながら、予定外の宿泊をすることになったグラスゴーの街は思いの外良かったという印象です。建築・家具デザインのマッキントシュ関連の建物、そしていくつかの古いパブ。