列車の旅

 久しぶりに列車の旅をしました。青森の五能線津軽鉄道
 ところで列車の駅の物売りの形というのは、いつ頃から変わったのでしょうか。いわゆる駅弁売りというものが劇的に減少した時期があったと思うのですが。現在でも地方の駅で駅弁売りの存在しているところはありますけれど、希少価値となっています。今は車内をカートを押して、スマートな女性が売りに来ます。以前はお目当ての駅弁のある駅に到着すると、争って買いに走りました。3分くらいの停車時間が勝負ですから、売り手のさばき方もなかなか見事なものでした。
 ヨーロッパを鉄道で旅行していて、日本の駅弁に相当するものがあるのかと探してみたことがあります。フランスでは一度だけ、大きな紙袋に例のフランスパン(バゲット)の半分とチーズ、オレンジ一個、それに300ml程度の小さなワインを入れたものが売っていて、これが駅弁なのだと感心したことがあります。あまり買っている人を見た覚えはありませんけれど。日本であれば町ごとに名産の駅弁もあって変化を楽しめますが、このメニューではどうも代わり映えがしない? それでもチーズやワインは地方毎に様々な変化があるわけですから、それを組み合わせれば結構いけるのかもしれません。
 鉄道車内の物売りと言えば、ギリシャの鉄道に乗ったとき、スブラキと言って日本の串焼き、焼き鳥のようなものを売りに来ていました。若いお兄さんが何本かの串を手に持って車内をただ歩いてくるだけですが、結構おいしかった。水を売りに来るのも良くあります。