ソングライン

 先日の新聞に、放射性廃棄物処理に関して、その処分場が危険であることを遠い未来の人間に伝えるためどうすればいいかという話が載っていました。一万年ほどという長い時間の後。今の言葉、記号、絵などは多分変容していて、伝わらないだろうということです。アメリカの学者の考えたことは危険伝説を代々伝えてゆく教団のようなものを作るということでした。こういうことを考える人もいるのかという感じです。ちょっと、宇宙に存在するかもしれない高等生物にメッセージを送るという話とつながるところがあるかもしれません。
 もう一つ思い出したのは、昔読んだ「ソングライン」という本で、アボリジニの人々が遠い先祖の足跡をたどるため、地図ではなく歌の伝承で正しくその道を見つけることができるというような内容でした。非常に面白かった印象を持っています。このやり方と通底するところがありそうです。