象の住む国

 この夏、ラオスに行きました。北部のルアンパバーンは14世紀頃、ラーンサーン王国の首都だった町で、ラーンサーンは100万頭の象という意味だそうです。ラオスには今でも千頭程度の野生の象がいるということでした。
 タイのチェンマイからラオス航空機でルアンパバーンへ向かうと、茶色く濁ったメコン川とそれに沿う緑一色の森林が見えてきます。象は平原に住む動物というイメージを持っていましたが、かなり急な崖や滝のある急流の中でも歩くようです。アジア象の分布は、インドからインドシナ半島インドネシアと広くまたがっています。
 8月はラオスは雨期で、大雨のため道路が冠水し寸断されているところが結構あって、そんな場合は小舟で渡り、また車を乗り継ぐといったことになりました。
 ラオスは非常に穏やかな国という印象ですが、出会ったラオス人のガイドは、この国の人々はリラックスし過ぎていて上昇志向がないと嘆いていました。2年後にアジア大会が開かれると言うことですから、また急速に変わってゆくのではないかと思います。