イタリアのテルメ

 先日、機会があってイタリアのフィレンツェとピサのちょうど中間にある町、Montecatini Terme(モンテカティーニ・テルメ)というところを訪れました。フィレンツェからローカル列車(殆ど時間通りに動かない !)に乗って約50分、名前の通りテルメ(温泉)のある小さな保養地です。町は二つ星から五つ星クラスのホテルがかなりあって(乱立と言っても良いほど)、本当にこれが全部やって行けるのかと思うほどですが、この時期結構賑わっていました。外国人客とイタリア人客のどちらが多いのかは分かりませんが、三つ星ホテルの従業員の英語も怪しいので、イタリアのお客の方が多いのかもしれません。
 温泉と言っても日本の温泉のようではなく、基本的に医療用に飲む温泉です。fotolifeに写真を載せました。この町で最も大きいテルメで、その入り口の門構えと、蛇口から出る温泉(かなりぬるい)、広大な敷地内の一部です。客たちは専用のコップに蛇口から湯を受けて、それを少しずつ飲みながら、緩やかな丘の斜面にローマ神殿風の建物や、噴水、あずまやの点在する敷地内をゆったり歩いたり、腰掛けて休んだりして過ごしていました。